佐藤可士和 展

国立新美術館で開催中の「佐藤可士和展」へ。展示会の規模もさることながら、クリエイティブ・ディレクター佐藤可士和さんの仕事の規模とジャンルの枠を超えた多岐に渡るプロジェクトに圧倒させられました。一見、軽やかに見える作品の裏には徹底的に考えられた緻密な計算とディティールがある上に成り立っているのだと気づかされつつも、それを感じさせない普段の生活に違和感なく溶け込むデザインのバランスには、住宅デザインにも通じるところがあると感じました。グラフィックデザインの制作の裏側をあまり目にしたことがない自分にとって、第一線で活躍しているデザイナーのそれを観ることができたことはとても貴重な機会で、十分すぎるほどの刺激を受けました。子供も多く来場していて、小3の娘は普段良く目にするロゴマークや商品が美術館で展示されていることに驚きを感じながらも、クリエイティブな世界を体験でき、彼女にとっても良い刺激となったようです。IMG_5469 IMG_5490IMG_5491IMG_5493IMG_5478

↑写真だと分かりにくいですが、「0.5度」の精度でロゴの角度を指定しています。すごい世界です。

2年目のいえのこと

竣工してからちょうど2年が経った「だんだんの家」のお施主さんから嬉しいメールを頂きました。お施主さん了承の上で少しだけご紹介させていただきます。

「引き渡しからちょうど2年が経ちました。私たち家族が家に、そして家も私たち家族に馴染んできた感じがします。新築の時の真新しさも気持ちよかったし、少し傷がついてしまったりもしていますが、毎日とても心地よいです。家族それぞれに居心地の良い場所があるようで、畳スペースから自分で作った釣り糸を垂らして魚釣りをして遊んだり、ソファに寝転んで本を読んだり、ダイニングテーブルやスタディスペースやカウンターでお勉強をしたりと、それぞれの場所で気ままに過ごしています。5人全員が同じ2階にいても程よい距離感がありゆったりした気持ちで過ごせています。そしてそれぞれが思い思いに過ごしている姿をキッチンから眺めるのが私の幸せな時間です。家はもちろん、心地の良い暮らしを設計してくださって心から感謝しています。」

家づくりで1番大切なことは間取りを考えることではなく、家族でどんな時間を過ごし、どんな暮らしをしたいのかを考えることだと思っています。家づくりはいわば「これからどんな人生を過ごしていきたいのか」を考えることと同じだと思っています。人生は楽しいことばかりではありませんが、どんなときでも家族と寄り添い、家族と共に成長していける家をこれからも提案し続けていこうと、このメールをいただきその想いがますます強くなりました。Oさん、これからも末永いお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします!
wako_house_0111

 

オンライン授業

20200707

非常勤講師をしている専門学校でも6月からオンライン授業が進んでいます。事前に動画を作成したり、授業構成を再構築したりなど準備がなかなか大変ですが、オンラインならではの楽しさも感じながら進めています。いよいよ来週から対面授業が開始しますが、コロナの第2波・第3波に戦々恐々しながらも、学生達とともに乗り越えていきたいと思います。

卒業審査

非常勤講師をしている専門学校で卒業制作(2年生)の審査会を行いました。今年から吉里ゼミ(商空間ゼミ)を持つこととなり、私としても非常に緊張した審査会でしたが、ゼミ生達の頑張りでみごと優秀賞(1位)と奨励賞(2位)を獲得することができました。残念ながら入賞できなかった学生についても評価が高く、ゼミ全体のレベルが非常に高かったと思います。10月から一生懸命頑張ってきた努力が実ったのではないでしょうか。これから社会に出て、いろいろな困難に出会うことと思いますが、今回やりきった自信を胸に乗り越えていってほしいと思います。本当にお疲れさまでした!20200128_0220200128_0120200128_0320200128_0420200128_05
計画地(鎌倉)の現地調査にて。

剣持勇と天童木工

IMG_2518

天童木工 東京ショールームで開催されたJID主催のセミナー「剣持勇のジャパニーズ・モダン」へ行ってきました。現 剣持デザイン研究所所長の松本さんと元天童木工開発部の菅澤さんの2人によるトークイベント。主に戦後から昭和後期にかけての日本の家具・インテリアデザインの歴史と剣持氏の当時の仕事ぶりを紹介する内容でした。戦時中、軍事部品を製作していた天童木工に当時役人だった剣持氏が軍服を着てサーベル(刀)片手に部品を検品しに来ていたという驚きのエピソードも。
会場には剣持デザイン研究所のOBの方々も沢山来られていて、同窓会のような雰囲気でしたが、今なお現役でデザイン活動されている方々ばかりで、剣持氏のDNAは今の時代にも受け継がれているのだと実感することができました。(ちなみに所長の松本さんは今年で90歳!)

セミナーの前には天童木工のショールーム(設計:坂倉順三建築研究所 長大作氏が担当)の見学ツアーがあり、師匠のコルビジェを彷彿とさせるディティールが垣間見られ、こちらもDNAが受け継がれていました。
IMG_2500

IMG_2504

IMG_2498IMG_2513

IMG_2515

 

天童木工へ行く前に東京国立近代美術館の「窓展」へ。藤本壮介氏の「House N」の原寸コンセプトモデルが美術館前に。居心地の良いベストポジションを探る。IMG_2465IMG_2461

 

 

オープンデスク終了

春休み期間を使って約2ヶ月の間、ヨシザトデザインへオープンデスクに来ていた学生2人。先日最後の課題を終えました。この2ヶ月間はプロの仕事を肌で感じてもらうために進行中物件の模型制作のサポートをしてもらいながら、現場や展示会見学など所外での活動を行いました。最後の課題として、昨年末に竣工した「だんだんの家」の詳細模型を作り、完成した模型を現地へ持参し、お施主さんに直接見てもらう機会を設けました。作った模型を見て、お施主さんや子ども達は大喜び!子ども達はずっと顔を覗かせて興味津々の様子。
190429_01190429_02

学生達も実際の空間を体験し、「模型と同じですね!」と模型のリアリティーを体感することができたようです。私も学生時代、恩師に学内外で沢山のことを学び、経験させてもらいました。当時のことは今でも鮮明に覚えていて、とても貴重な経験でした。学生達にとって今回体験したことが少しでも将来に役立ってもらえたらこんなに嬉しいことはありません。N君K君、2ヶ月間本当にお疲れ様でした!
190429_04
190429_03190429_05

マイケル・ケンナ写真展

190207_01

先日、東京都写真美術館で開催された「マイケル・ケンナ写真展」に行ってきました。マイケル・ケンナは世界を代表する風景写真家ですが、今回が日本初の回顧展でした。ずいぶん前に彼の写真集を見る機会があり、その素晴らしい作品の数々にとても強いインパクトを受けたことを今でも鮮明に憶えています。作品はモノクロームで静かな世界感ですが、自然物と人工物が溶け合い、とても詩的で建築的なところに魅力を感じています。また実物に巡り合えることを願いながら、新しく購入した作品集をじっくり堪能したいと思います。。。190207_02190207_03190207_04

リオタデザイン 出版記念トークイベント

IMG_5573

昨日は前職リオタデザイン代表、関本さんの出版記念トークイベントへ行ってきました。会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりで、OBのお施主さんや知人も数多く来られ、関本さんらしいとても和やかな雰囲気の会でした。相変わらずのユーモアたっぷりトークで来場者のハートを鷲掴みにする関本さん。私が在籍していた頃よりさらにトークに磨きが掛かっていました(笑)。書籍(上質に暮らす おもてなし住宅のつくり方)は建築知識で連載していたものをベースにしながら書き下ろしもあり、とても充実した内容です。実務者から一般の方まで楽しめる内容で、しかもオールカラー(P160)で2200円! 是非、お近くの書店でご覧になってみてください。関本さん、改めましてこの度は本当におめでとうございます!IMG_0022

IMG_5575

住宅医スクール

IMG_5071

住宅医スクールに通い始めました。このスクールは住宅医協会が主催するもので既存住宅をきちんと診断でき、耐震や省エネを含めた改修や維持管理に関するエキスパートな人材を育成することが目的のスクールです。昨日は初回講義でしたが、内容は実践で使えることばかり。さっそく目からウロコがたくさん落ちました。今後の授業が楽しみです。我々の事務所でもいくつか改修のご相談を受けていますが、ハードな部分の改修だけではなく、施主の家に対する想いを丁寧に汲み取り、ソフトな部分もバランスをとりながら、きちんと家と向き合い、共に美しく年を重ねることができる家づくりを進めて行きたいと思っています。

ギャップ感

今日は朝から埼玉県和光市で新築計画のお施主さんと打合せを行い、午後は友人に誘われ久しぶりのフットサルへ。あまりに久しぶりすぎて頭の中のイメージと現実とのギャップ感に衝撃を受け、心身ともに崩壊状態でした。。。日ごろの運動が大切だと思い知らされ、自分を見つめ直す良い機会となりました。IMG_3960

課題発表

7月から某学校にて2級建築士を目指す生徒を対象とした設計製図の講師を勤めることとなりました。そんな中、先日 2級建築士試験の設計製図課題が発表されました。

2k_R2

・・・!? これから計画が始まる「鎌倉(景勝地)の住宅(週末住宅 木造2階建 )」とまさかの条件一致!! これも何かのご縁でしょうか? ちなみに我々の計画では土間スペースの予定は今のところございません・・・。

オープンハウス

前職事務所のオープンハウス。
木造住宅では珍しい張弦梁構造・木製マリオンを用いて木造住宅とは思えないような大開口が実現されていました。構造設計は当然大変であったであろうと推測できますが、それに負けず劣らず工務店の現場監理も相当に苦労されたのではないでしょうか。膨大な問題を丁寧に紐解いていく作業の積み重ねを今回の住宅で見ることが出来ました。
IMG_0017 IMG_0084 IMG_0023

恩師

image

学生時代の恩師である家具デザイナー小泉誠さんが本の出版に合わせて行った講演会に行ってきました。

私は小泉さんと出会っていなければ、独立もさることながらデザインの仕事にも就いていなかったかもしれません。それほど学生のころに強い影響を受け、たくさん面倒もみていただきました。ありがたいことに今も関係を続けさせて頂いています。

出版された本「地味のあるデザイン」は、計画する人(デザイナー)と作る人(職人、メーカー)の関係性について様々な角度から小泉さんらしい言葉で語られており、現代のものづくりのスタンスに一石を投じる内容であると思います。私も共感することが多く、住宅設計に関わることを決めたのも学生の頃耳にした小泉さんの言葉『じっくり、しっかり、ゆっくり』が心の片隅に残っていたからかもしれません。

講演後打ち上げに誘っていただき、出版にまつわる苦労話や裏話を面白可笑しく(当時は緊迫した局面もあったようですが)話して下さいました。また、打ち上げに参加された相羽建設さんや府中の若葉家具さんからは「小泉さんは打合せの準備が完璧すぎる!」「妥協がまったく通用しない!!」など作り手さんの生の声を聞き、改めて強い信頼関係で結ばれているのだと感じました。

最後に小泉さんは「決して楽しいことばかりではなく、時には腹を割って厳しいことを言い合い、時間をかけてじっくり築き上げてきた信頼関係なのだ」とホッピー片手に熱く語ってくださいました。(笑)

初心

事務所開設に伴い、たくさんのお祝いメッセージやお花を頂きました。
初心を忘れず、信念を持ってこれから精進して参ります。
皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
flower_U
flower_K

ご挨拶

この度、事務所の立上げに伴いウェブサイトを開設いたしました。

サイト開設にあたり、まずは設計事務所所属当時の担当物件写真や情報の掲載を快くご了承下さいました辻村久信さん、関本竜太さん、緒方慎一郎さんを始め、各関係者さまに心よりお礼申し上げます。

今後はこちらを通して、その時々のメッセージを発信していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ヨシザトデザイン一級建築士事務所 吉里秀則・吉里絵里