セミナー三昧

今月はセミナー三昧でした。ビックサイトで行われた山田憲明さんの「今すぐ使える!超実践的木構造」や前職代表の関本竜太さんの「金属防水が可能にする持続可能な木造の美しい外廻り」。他にも、月一回通っている住宅医での辻充孝先生による省エネ講座など、そのまま実践で使える貴重なお話を沢山聞くことができました。その中で特に印象深かったのは、新宿デザインセンターOZONEで開催された「未来住宅談義 新しい価値を創出するリノベーション」というセミナーで、建築家・工務店・不動産関係者・編集者のそれぞれの立場から今後の住宅産業について、リノベーションや省エネルギーの観点から考えていくというものでした。既に始まっている人口減少や少子高齢化、空家問題などによって今後の住宅産業はますます危機的状況に陥ることは明確です。その中で我々のような設計者がどう立ち向かっていくのか、自分自身悶々としていましたが、今回のセミナーでそのヒントとなるキーワードを幾つか見つけることができました。今すぐ答えがでるものではありませんが、自分のこれからの活動にとってとても大切なテーマになっていくのではないかと思っています。171128_01171128_02

それにしても30代の大工さんの数が全国で2万人ほど、10代にいたっては2千人程度だそうです。。。作りたくても作れない。そんな時代がすぐそこまで来ています。

木と鉄

先日、知人が担当する鉄骨造(個人住宅)の工事現場を拝見させてもらいました。鉄骨造の現場は初めてだったということもあり、現場に漂う匂いと作業音が木造と鉄骨造ではまったく異なることに少々驚きと違和感を感じました。木造は木を削り出す心地よい音と木屑の良い香りで満たされますが、鉄骨造は鉄をカットする甲高い音とその焦げた匂いが辺りに充満していました。どちらが良い悪いではないのですが、個人的にはやはり木造の現場が落ち着きます。しかし、鉄骨独特の重厚感やダイナミックな開放感は木造では作り出すことが難しいということも今回の経験で感じ取ることができました。img_0038

小屋裏(寄棟)の様子

願い

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「家族を守るためにがんばっているんだ。」 曇りのない真っ直ぐな瞳だった。純粋でストレートな気持ちに私は心を打たれ、初対面ながら涙したことを今でも憶えています。人生は時に残酷で不条理なことが起こる。一人の力ではどうすることもできないことがある。それでも一生懸命に立ち向かっていた姿を私は決して忘れません。そして願うのは、決して諦めないで欲しいということです。

生き方と住まい方

先日、久しぶりに学生時代の友人から連絡をもらい数年ぶりに会うことに。
お互い美術大学を卒業して独立をし、腹を割って話せる数少ない友人の一人で、そんな彼から「所有している古いアパート1棟をどうにかしたい」という何ともざっくりとした(笑)相談を受けました。そして、近々婚約されるとのこと。(おめでとう!)それを聞いて、「是非建て替えをして新しい生活の場にすべきでは。」と即答しました。
『住まいを考えること』は『これからの人生をどう生きるか考えること』 と同じであると思います。今回のことは彼にとって、ひとつの住まいについて考えることと同時に、これからのパートナーとの生き方をじっくり時間をかけて考えるための大事な機会になるのではないでしょうか。
建て替えをするために は様々な条件をクリアする必要がありますが、友人のこれからの人生の歩みに少しでも力になることができればこんなに幸せなことはありません。

記憶

本家である祖母の家。祖母が亡くなってからずっと空き家のままでした。そして諸事情によりこの度取り壊しすることとなり、最期のお別れに長女を連れ訪問してきました。戦後間もない頃に建てられ、庭に面した心地よい縁側や薪風呂、薄暗い奥座敷、汲み取り便所など現代ではなかなか目にすることのないものが沢山残っていました。私も幼少期に1年間だけこの家で過ごしたことがあり、当時の記憶は今でも鮮明に残っています。そして、今の制作活動の根底には当時の記憶が大きく影響していると思っています。長女にも少しでも感じてもらいたいと思い連れていきましたが、(トトロの)メイちゃんの家みたい!と、彼女にはまるでジブリの森に遊びにきたような楽しい記憶として残ったようです笑。

↓ 片付けの最中に偶然見つけた写真。

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これから解体されるこの古屋の上棟時の貴重な写真でした。建物は取り壊されてしまいますが、住み手達の記憶はこの土地にずっと残っていくことでしょう。