先週末、埼玉県和光市の住宅「だんだんの家」のオープンハウスを行いました。寒い中にもかかわらず、多くの方に足をお運び頂きました。ご来場下さった皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。今回は旗ざお敷地という悪条件の中で、通風と採光の確保が大きなテーマでした。南側隣地の畑には近い将来住宅が建つことを想定し、2階にLDKを、リビング脇にはルーフバルコニーを設けると共に、リビングの床を1M上げることで採光とプライバシーの確保ができるように計画しています。都内の住宅地では高度斜線の規制が厳しく、ここまでの高さを計画することはなかなか難しいです。これは郊外の特権といったところでしょうか。
2階はパントリー以外はワンルーム空間ですが、6人用の大きなダイニングテーブルや3人掛けソファ、畳の間やスタディーコーナーなど床の高低差を利用しながら、それらを緩くつなぎ、家族の居場所を丁寧に作っていきました。
こちらは知人の家具作家moshicaさんに制作していただいた畳の間の「手摺り 兼 背もたれ」です。畳に座りながらTVを見るときや、キッチンにいるお母さんと話をしたいときなど座る方向次第で様々な使い方ができます。タモの無垢材を丁寧に仕上げているので、手触りや背当たりがとても気持ちよく快適です。
リビングの床下空間は全て収納とし、家族5人でも十分足りる収納スペースを確保しました。床下収納の出入り口はダイニング側の腰壁からとし、普段使いしやすいように配慮しています。
床下収納の様子。これだけ収納スペースがあれば、各部屋の収納は必要最小限の量で済みますね。当面は子ども達の遊び場になりそうですが。。。
その他にもこだわりのディテールが沢山ありますが、追々ブログで取り上げたいと思います。さて、お施主さんのお引越しはもう少し先ですが、ご家族がこの住まいをどのように楽しまれるのか、設計者として今から大変楽しみです。また竣工写真は5月頃を予定していますので、そちらもお楽しみにしていてください。
オープンハウスの様子。
教え子たちも駆けつけてくれました。