オープンデスク終了

春休み期間を使って約2ヶ月の間、ヨシザトデザインへオープンデスクに来ていた学生2人。先日最後の課題を終えました。この2ヶ月間はプロの仕事を肌で感じてもらうために進行中物件の模型制作のサポートをしてもらいながら、現場や展示会見学など所外での活動を行いました。最後の課題として、昨年末に竣工した「だんだんの家」の詳細模型を作り、完成した模型を現地へ持参し、お施主さんに直接見てもらう機会を設けました。作った模型を見て、お施主さんや子ども達は大喜び!子ども達はずっと顔を覗かせて興味津々の様子。
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学生達も実際の空間を体験し、「模型と同じですね!」と模型のリアリティーを体感することができたようです。私も学生時代、恩師に学内外で沢山のことを学び、経験させてもらいました。当時のことは今でも鮮明に覚えていて、とても貴重な経験でした。学生達にとって今回体験したことが少しでも将来に役立ってもらえたらこんなに嬉しいことはありません。N君K君、2ヶ月間本当にお疲れ様でした!
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共通項

荻窪駅からすぐ近くのマンションでリノベーションの計画が始まり、先週末キックオフミーティングを行いました。奥様との何気ない会話の中から、実は共通の知人が何人もいたり、時期は違えど同じ空間に身を置いていたことがあったり、そんなお互いの共通項がたくさん見つかり(まだまだ他にもありそうですが・・)、勝手ながら親近感やご縁を感じずにはいられませんでした。現在進行している南青山のクライアントや友人の家具作家さんとも同じようなことがありましたが、この「共通項」というのはとても大切なものだと最近強く感じています。これまで歩んできた40年の人生の中で、出会った人や見てきた風景は限られていますが、そんな中でも繋がりがあるというのは貴重なことだと思います。こうした人の繋がりに感謝し、これからも丁寧にプロジェクトを進めて行きたいと思います。

現場検証

慌ただしい日々が続いていますが、南青山で計画しているジュエリーショップがようやくプランと図面がまとまり、本日施工業者さんへ見積もり依頼をかけました。今回は友人の家具作家さんと一緒に共同で店舗デザインを行っているのですが、いままでのヨシザトデザインとは少し違った新しいデザインのお店になりそうです!
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先日、クライアントと一緒に間仕切り壁の位置や家具の場所など床に養生テープを張って、原寸スケールで現場確認してきました。当初思っていたよりも少しコンパクトに感じましたが、微調整しながら計画は進んで行きます。やはり図面よりも現場で原寸確認するのが一番分かりやすいですね。

「だんだんの家」再訪

昨年末に竣工した埼玉県和光市にある「だんだんの家」。先週引越しを終えたとのことで久しぶりにお邪魔して来ました。すでに荷物は片付いて、家具もピッタリ納まっていました。「収納がたくさんあって、荷物がすぐに片付いたんです!」と奥様。まだまだ収納スペースがたくさん余っているので、これからもっと活用できそうですね。
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それから、クライアントご夫婦から嬉しいお手紙を頂きました。とても心温まる内容で、お施主さん了承の上で少しだけご紹介させていただきます。

「家づくりは単に生活する場所を作るだけではなく、自分たちの暮らしについて改めて見つめ直し、ひとつずつ丁寧に考えていく作業でした。それは時間や手間はかかりますが、とても贅沢な時間だと思います。途中予算の関係で大きな計画の変更もあり、なかなか一筋縄ではいかないものだなあと思いましたが、今となっては全て良い思い出です。いざ完成した家の中に身を置くと、大きな空気感から細部の至るところまで吉里さんの誠実さや丁寧さ・真心が溢れていて、とても居心地が良いです。家づくりが初めてで不安も多かったけれども、ヨシザトデザインさんにお願いして良かったと心から思います。これから子ども達の成長を見守るのと同じ気持ちで、この家も自分の子どもとして家族と共に大切にメンテナンスをしながら暮らして行きます」

他にも有り余るほどの感謝の言葉を頂き、涙が出そうになりました。本当に設計者冥利につきます。この瞬間があるから住宅設計はやめられませんね。頂いたメッセージを胸に、次のプロジェクトの活力へと繋げて行きたいと思います。本当にありがとうございました。そしてこれからも末永いお付き合いを宜しくお願い致します。
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