石膏ボードが張られると、昔のことをふと思い出します。 小学2年生の頃、実家を新築したとき母親に付き添って工事途中の現場へよく通っていました。上棟してからしばらくの間は、部屋の大きさや佇まいはなかなか想像することができなかったけれど、石膏ボードが張られるとたちまち家の姿に変貌して、とてもワクワクしたことを今でもよく覚えています。石膏独特の匂いと木造の香りとが混ざり合った現場は、記憶をより鮮明なものにしてくれます。