本家である祖母の家。祖母が亡くなってからずっと空き家のままでした。そして諸事情によりこの度取り壊しすることとなり、最期のお別れに長女を連れ訪問してきました。戦後間もない頃に建てられ、庭に面した心地よい縁側や薪風呂、薄暗い奥座敷、汲み取り便所など現代ではなかなか目にすることのないものが沢山残っていました。私も幼少期に1年間だけこの家で過ごしたことがあり、当時の記憶は今でも鮮明に残っています。そして、今の制作活動の根底には当時の記憶が大きく影響していると思っています。長女にも少しでも感じてもらいたいと思い連れていきましたが、(トトロの)メイちゃんの家みたい!と、彼女にはまるでジブリの森に遊びにきたような楽しい記憶として残ったようです笑。
↓ 片付けの最中に偶然見つけた写真。
これから解体されるこの古屋の上棟時の貴重な写真でした。建物は取り壊されてしまいますが、住み手達の記憶はこの土地にずっと残っていくことでしょう。