先月から計画を進めている鎌倉の住宅「鎌倉テラスの家」の基本プランがまとまり、実施設計に移ろうとしています。敷地は鶴岡八幡宮から程近い緑豊かな景勝地で、敷地北側には古くから残る小川があります。小川は敷地より随分下方を流れているため直接眺めることはできませんが、この心地良いせせらぎを楽しめる贅沢な週末住宅を計画しています。構造家山田憲明氏の協力のもと、2階LDKには3間×4間のL字型大開口を実現し、33畳のLDKと14畳のテラスを一体化させるとともに外部ロケーションを室内に取り込んでいます。また、岩盤に囲まれた敷地は古くから鎌倉石が採掘できたそうで(現在は採掘していない)土地の記憶を継承する上で、建物の一部に削り出しの石を用いる計画としました。まだまだ課題は山積みですが一つ一つ丁寧に紐解いていきたいと思います。