先日リニューアルオープンした ”へぎそば屋「わたや」” では、この仕事に就いて初めて工事期間中に一度も現場へ行くことなく竣工を迎えました。いままでは、たとえ海外であっても現場に足を運び、監督や職人さんたちと直に顔を合わせながら図面やデザイン意図を説明してきましたが、コロナの影響でそれができない状況となってしまいました。そのような状況で現場をうまく納めるには、いかに「伝える図面」を描けるかが鍵となります。図面は描かないと伝わらないですし、逆に情報を盛り込みすぎても伝わりにくくなります。物事を先回りして情報を整理し、わかりやすく(見やすく)まとめ上げる力が必要となるのです。このことは前職(リオタデザイン)在籍中に代表の関本さんから日々教えられ鍛え上げられました。それが血肉となり、いまの自分のベースになっています。

そんな当時何度も聞いた関本さんの「図面に対するこだわり」がこの度、学芸出版社から書籍化されました。退職して5年が経ちましたが、この本を読み当時関本さんから学んだことを思い出しながら、自分は間違えず進んでいるのだと確認させていただきました。設計をこれから学びたい学生さんや、初学者の方にはぜひ読んでいただきたい一冊です!

「伝わる図面の描きかた」

210325図面の描き方