昨年9月からリニューアルの計画を進めてきました新潟県小千谷市にある老舗へぎそば屋「わたや平沢店」がリニューアルオープン致しました。今年で創業100周年を迎えるわたやさんは地域に根付くお店として地元の方はもとより多くの観光客にも愛され続けるへぎそば屋さんです。「へぎそば」は織物の生産過程で使われる布海苔をつなぎに使ったお蕎麦で、昔から織物が盛んなこの地ならではの食べ物です。今回の計画は既存店の部分リノベーションで、物販スペースの拡張や新たな客席の設置などを行いました。地元の織物メーカーによるオリジナルの「手染め麻」、わたやの家紋である蔦をあしらえた「光琳蔦文様の江戸からかみ」「白太の杉格子」「左官壁」「織物の壁紙」「玄昌石」といった本物の素材と熟練の職人による技術を用いることで、先人への敬意と次の100年へつなぐ橋渡しとなるようなデザインを考えました。これから益々多くの方に愛され続けるお店になっていかれることを心から願っています。
お店は「越後つまりアートトリエンナーレ」が行われる十日町から車で30分程度の距離ですので、今夏開催のトリエンナーレに行かれた際には是非お立ち寄りいただけると嬉しいです。お蕎麦はもちろんのこと、わたや特製「緑のラー油」もお勧めです!
●わたやホームページ
●わたや平沢店_新潟県小千谷市平沢1-8-5
唐紙師 小泉幸雄氏(江戸からかみ伝統工芸士)による木版摺りの様子
新潟県小千谷市で計画中のお蕎麦屋さんが来週からいよいよ着工となります。3月中旬のオープンに向けて着々と工事の準備が進んで行きます。小千谷市は古くから織物の町として知られ、特に小千谷縮という麻を絞った生地が有名です。この写真は地元の麻メーカー(IONOさん)に麻生地を手染めでグラデショーンにしていただきました。とても繊細な作業ですが、職人さんの丁寧なお仕事のおかげで綺麗に仕上げていただきました。これが最終的にどのようになるかは完成までお楽しみに。
現地では今週、雪が90センチ積もったようです。。。工事に影響がないことを祈るばかりです。
少し前の話ですが、仕事や学校でオンラインが多くなってきたので新しくノートパソコンを購入しました。導入したのはマイクロソフトのサーフェスブック3 。知人が使っているのを見て、即買いしてしまいました。2in1なのでタブレットとしても使え、専用のタッチペンで素早く書き込みができるので、オンラインでのクライアントや学生とのやり取りがとてもスムーズです。画像にも書き込みできるので、デザインのイメージ出しにも便利。もちろんマイクロソフトのアプリとの互換性が良いのでPCと携帯の連動もいい。キーボードの心地よい反発力は仕事へのモチベーションを上げてくれます。良いことづくしで、自分のワークスタイルにピッタリはまったノートPCです。サブマシンのつもりで購入しましたが、今ではすっかりメインマシンとして仕事に欠かせない相棒となっています。
そば処、新潟県小千谷市にてお蕎麦屋さんのリニューアル計画が始まりました。来年、創業100周年を迎える老舗の名店。先週現地にてプレゼンテーションをさせて頂き、我々のデザイン提案を気に入って頂けました。来年の春先オープンに向けて着々と計画を進めていきます。
小千谷市は小千谷縮(おじやちぢみ)という織物が大変有名で、古来から織物の町として栄えてきました。今回のリニューアル計画では、その小千谷市伝統の織物を内装に取り込むことで、先人への敬意を表し、また次の100年へと繋いでいくことをコンセプトにデザインを組み立てています。
プレゼンテーションを終えた後、オーナー様と一緒に小千谷市にある織物メーカーIONOさんのショールームに見学へ。2階には当時使われていた織り機や生地サンプルなど貴重なものがたくさん展示されていて、織物の歴史を肌で感じることができました。
昨日は工業プロダクトを製造販売している企業へ、ショールームにおける新コーナーのデザイン提案を行いました。企業が普段から取り組んでいる「環境保全」や「地域社会への貢献」などを紹介するコーナーで、いまの時代性を反映させることが大きなテーマの1つでした。土に還る素材や古紙や廃プラスチックを再利用した素材などを用いて、メッセージ性のある什器提案を行い、とても気に入って頂くことができました。我々もこのようなリサイクル素材を中心としてデザインを構築していくことは初めての経験なので、これから実施に向けての展開が非常に楽しみなプロジェクトです。
今年は本当に良いご縁に恵まれた年となりました。この出会いを大切にしながら来年も引き続き頑張っていきたいと思います。
本年はどうもありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。
12/28(土)より1/5(日)まで冬期休暇とさせて頂きます。
3月から進めてきましたジュエリーショップ(himie aoyama)が本日オープンしました。「あまりお店っぽくしたくない」というジュエリーデザイナー兼オーナーからの要望でプロジェクトが始まり、ディレクターで木工家具作家の知人と共に、今迄のキャリアの中で培ってきた店作りのノウハウや固定概念を一旦破棄し、ニュートラルにした状態でプロジェクトを進めて行きました。出来上がった空間は、このジュエリーブランドの作品と同様に、職人の熟練された技術と無垢の素材をシンプルに活かしながら、主張しすぎない絶妙なバランスを保ち、素朴で上質な空間に仕上がりました。
ブランドと共にこの空間がこれからどのように熟成されていくのかとても楽しみです。
みなさま、近くへお越しの際には是非お立ち寄りください。
himie aoyama
東京都港区南青山5-3-10 FROM-1st 2F
昨日は表参道で進めているジュエリーショップの竣工検査と引渡しでした。いくつか補修工事が出てしまいましたが、オープンするまで気を引き締めてしっかりと監理して行きます。出来上がった空間は非常にシンプルですが、こだわりのディティールがちりばめられ、程よいスケール感でとても居心地のよい空間となりました。後日、このブログでオープン告知のご案内させて頂きます。
南青山で計画中のジュエリーショップ。現場工事もいよいよ佳境を向かえています。建築と比べ店舗の施工スピードは本当に速く、この時期になると2~3日に1回のペースで現場に通います。今日も現場へ出向き、クライアントさんと仕上げの最終確認。写真に写っているのはメインの左官仕上げですが、通常のA4サイズのサンプルではコテ押さえの雰囲気などが分かりにくいので、左官の場合はいつも実際に施工される左官屋さんに現場で大判サンプルを製作してもらっています。今日も大判サンプルのお陰でスムーズに確認することが出来ました。竣工まで残りわずか、最後までしっかり監理していきます。
昨年竣工した「箱テラスの家」。本日、竣工写真の撮影を行いました。築20年ほどの木造住宅の部分改修で、外構をメインに室内の改装も行っています。半年振りにお邪魔しましたが、竣工時と変わらず綺麗に住まわれていて、家具や雑貨はお仕事柄センスの溢れるものばかり。素敵な空間に仕立てられていて、設計者としては嬉しい限りです。撮影は新澤一平氏。写真のように、スーツケースを巧みに操り(笑)、テンポ良く撮影して頂きました。どんな写真に仕上がるのか、今からとても楽しみです!
南青山で計画中のジュエリーショップ、いよいよ着工しました。壁の位置を図面から現場に写し取る「墨出し」を行い、壁の位置を確認。数ミリの誤差はありましたが、ほぼ図面通りにいけそうです!7月中旬ころの竣工に向けてしっかり監理していきます。
慌ただしい日々が続いていますが、南青山で計画しているジュエリーショップがようやくプランと図面がまとまり、本日施工業者さんへ見積もり依頼をかけました。今回は友人の家具作家さんと一緒に共同で店舗デザインを行っているのですが、いままでのヨシザトデザインとは少し違った新しいデザインのお店になりそうです!
先日、クライアントと一緒に間仕切り壁の位置や家具の場所など床に養生テープを張って、原寸スケールで現場確認してきました。当初思っていたよりも少しコンパクトに感じましたが、微調整しながら計画は進んで行きます。やはり図面よりも現場で原寸確認するのが一番分かりやすいですね。
昨年末に竣工した埼玉県和光市にある「だんだんの家」。先週引越しを終えたとのことで久しぶりにお邪魔して来ました。すでに荷物は片付いて、家具もピッタリ納まっていました。「収納がたくさんあって、荷物がすぐに片付いたんです!」と奥様。まだまだ収納スペースがたくさん余っているので、これからもっと活用できそうですね。
それから、クライアントご夫婦から嬉しいお手紙を頂きました。とても心温まる内容で、お施主さん了承の上で少しだけご紹介させていただきます。
「家づくりは単に生活する場所を作るだけではなく、自分たちの暮らしについて改めて見つめ直し、ひとつずつ丁寧に考えていく作業でした。それは時間や手間はかかりますが、とても贅沢な時間だと思います。途中予算の関係で大きな計画の変更もあり、なかなか一筋縄ではいかないものだなあと思いましたが、今となっては全て良い思い出です。いざ完成した家の中に身を置くと、大きな空気感から細部の至るところまで吉里さんの誠実さや丁寧さ・真心が溢れていて、とても居心地が良いです。家づくりが初めてで不安も多かったけれども、ヨシザトデザインさんにお願いして良かったと心から思います。これから子ども達の成長を見守るのと同じ気持ちで、この家も自分の子どもとして家族と共に大切にメンテナンスをしながら暮らして行きます」
他にも有り余るほどの感謝の言葉を頂き、涙が出そうになりました。本当に設計者冥利につきます。この瞬間があるから住宅設計はやめられませんね。頂いたメッセージを胸に、次のプロジェクトの活力へと繋げて行きたいと思います。本当にありがとうございました。そしてこれからも末永いお付き合いを宜しくお願い致します。
南青山でジュエリーショップを計画しています。昨日はそのプロジェクトのキックオフミーティングでした。自分にとって新しいチャレンジとなるショップになりそうです。6月末頃のオープンに向けて全力で取り組みます!
講師を務める専門学校が春休みに入り、その期間を使って学生数名がオープンデスクに来ています。外はまだまだ寒いですが、所内は熱気ムンムンです!
先週末、埼玉県和光市の住宅「だんだんの家」のオープンハウスを行いました。寒い中にもかかわらず、多くの方に足をお運び頂きました。ご来場下さった皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。今回は旗ざお敷地という悪条件の中で、通風と採光の確保が大きなテーマでした。南側隣地の畑には近い将来住宅が建つことを想定し、2階にLDKを、リビング脇にはルーフバルコニーを設けると共に、リビングの床を1M上げることで採光とプライバシーの確保ができるように計画しています。都内の住宅地では高度斜線の規制が厳しく、ここまでの高さを計画することはなかなか難しいです。これは郊外の特権といったところでしょうか。
2階はパントリー以外はワンルーム空間ですが、6人用の大きなダイニングテーブルや3人掛けソファ、畳の間やスタディーコーナーなど床の高低差を利用しながら、それらを緩くつなぎ、家族の居場所を丁寧に作っていきました。
こちらは知人の家具作家moshicaさんに制作していただいた畳の間の「手摺り 兼 背もたれ」です。畳に座りながらTVを見るときや、キッチンにいるお母さんと話をしたいときなど座る方向次第で様々な使い方ができます。タモの無垢材を丁寧に仕上げているので、手触りや背当たりがとても気持ちよく快適です。
リビングの床下空間は全て収納とし、家族5人でも十分足りる収納スペースを確保しました。床下収納の出入り口はダイニング側の腰壁からとし、普段使いしやすいように配慮しています。
床下収納の様子。これだけ収納スペースがあれば、各部屋の収納は必要最小限の量で済みますね。当面は子ども達の遊び場になりそうですが。。。
その他にもこだわりのディテールが沢山ありますが、追々ブログで取り上げたいと思います。さて、お施主さんのお引越しはもう少し先ですが、ご家族がこの住まいをどのように楽しまれるのか、設計者として今から大変楽しみです。また竣工写真は5月頃を予定していますので、そちらもお楽しみにしていてください。
オープンハウスの様子。
教え子たちも駆けつけてくれました。
竣工まで1ヶ月を切った埼玉県和光市の住宅「だんだんの家」。現場は大工工事が完了し、内装仕上げに入っています。スタートから2年の月日が経ったプロジェクトもいよいよ大詰めです!
昨日今日とで、先日オープンした3店舗「アンテノール銀座三越」「HIBIKA日本橋髙島屋」「ヴィタメール日本橋髙島屋」の竣工写真の撮影を行いました。カメラマンはいつもお世話になっている繁田諭写真事務所の繁田さん。朝6時から開店前までの限られた時間の中での撮影でしたが手馴れた段取りで撮影は無事に終了。写真の仕上がりが楽しみです!
大工工事が大詰めを迎ている「だんだんの家」。リビングとダイニングの空間を繋ぐための「要となるもの」が現れてきました。最終的にどうなるか、乞うご期待です。
先週末はお施主さんとの現場打合せが続きました。
1つ目は竣工まで残り2ヶ月を切った埼玉県和光市の住宅「だんだんの家」。定期的に行っているお施主さんとの現場打合せ(現場の進捗報告)で、内部仕上げの最終確認や今後の工程等について説明を行いました。イメージしていた空間が少しずつリアルになってきて、お施主さんにとってイメージ通りであった部分や、模型や図面では想像しきれなかった部分で新たな発見があったりと、とても充実した打合せとなりました。工期がタイトで、休みなく現場に通っている棟梁。。。残り2ヶ月弱ですがどうか引き続き宜しくお願い致します。そして2つ目の現場打合せはマンションリノベーションのご相談を新規に受け、今回は現地確認と初回打合せを行いました。立地は二子玉川駅から徒歩10分程度で、公園近くのとても閑静な住宅街に建つマンションでした。限られた予算の中でやれることの優先順位をつけながら年明け着工に向けて準備に取り掛かります。