75坪ほどの敷地に建つ夫婦お二人のためのセカンドハウスです。鎌倉の鶴岡八幡宮から歩いて15分ほどにある小高い山に囲まれた緑あふれる敷地で、北側には風情ある滑川が流れる閑静な住宅街にこの建物はあります。普段は都心で忙しく生活をされているご夫婦にとって、このセカンドハウスでは非日常的で開放感あふれる上質なくつろぎの空間を望まれていました。
2階のLDKは [ 3間×5.5間×天井高3.4m ] の無柱空間を木造で創り上げ、東と南の2面による大開口と、屋根を鋼製柱1本で支える軽やかな構造により、浮遊感のある開放的なリビングを実現しています。また、25㎡ほどのゆったりしたデッキテラスからは、川のせせらぎを感じながら夕方には滑川越しに綺麗な夕日を楽しむことができ、テラスと一体となったリビングからもそれを楽しむことができます。天然石張りの贅沢な浴室空間や、特徴的なBOCCIのペンダント照明をしつらえた階段の吹き抜け空間など、上質な素材と緻密なディティールと共に、それらを具現化した高い施工技術も空間を構成する重要な要素となっています。
鎌倉の四季折々の景色を存分に楽しめるセカンドハウスです。
だんだんの家 / 和光市
旗竿地に建つ、5人家族のための住宅です。
敷地は区画整理の進む埼玉県和光市の開発地区の一角にあります。近隣には畑や空地が残っていますが、将来は宅地に囲まれることを想定しながら計画を進めました。旗竿地にあることから、採光と風、プライバシーを確保することが最大のテーマとしながら家族5人がのびのび明るく生活できる空間が求められました。
中高層地域であったことから与条件を最大限に生かして4.5Mの天井を持つ開放的なLDKを確保し、ハイサイドライトを設けることで、光を空間の奥深くまで引き込めるように考えました。ダイニングからスキップさせたリビングの一部を畳の間にすることで、床レベルの異なる空間を緩くつなぐと共に小面積ながらも広がりを感じられるようなワンルーム空間をつくり出しています。また、床下にある8畳ほどの余剰空間は収納庫として計画しましたが、子供達お気に入りの遊び場になっているようです。1階にある子供部屋は間仕切り壁を立てて3部屋に分割できるなど将来的な家族の変化にも対応できるように計画しています。
随所に家族の居場所を作り、程よい距離感で互いの気配が伝わるようなワンルーム空間の住宅です。
Office YDA / 板橋区
自社事務所のリノベーション計画です。
限られた予算の中で効率よくリノベーションするためには、コストをかける所と抑える所のメリハリをつけることが最も大切なことの1つですが、コストを抑える所、つまり既存を生かせるかどうかの判断がとても重要になります。また、レイアウトがしやすい区画かどうかもコストに影響してきます。
今回は既存の内装や設備の状態が良かったことと、玄関の位置がコストを抑えるポイントとなりました。
具体的には、今回の物件は、玄関の位置が区画の真ん中にあったため、玄関スペースを境に接客スペースと事務スペースを明確に分けることができ、玄関と接客スペースだけにコストをかけることで費用バランスを図っています(その他は既存のまま)。 水廻りや事務スペースはお客さんにはあまり見られたくない場所ですが、接客スペースから見えない位置にうまくレイアウトできるような区画であれば、コストを最小限に抑えることができるということです。また、事務スペースはデスクや本棚、コピー機など機能上必要なものが壁際に多く置かれ、内装の大半は隠れてしまうこともあり内装にコストをかけるよりも什器類に予算をかけた方が効率が良いです。
他にも様々な工夫や、業者さん・メーカーさんのバックアップ、友人たちの協力や自分たちで出来ることはやるなどで費用を抑え、当初の予算以下に抑えながらイメージに近い空間を実現することができました。